■盆棚=精霊棚■
お盆には、精霊棚をつくります。お盆の期間が決まっていますから、準備には気を付けましょう。
※精霊棚(しょうりょうだな)は、盆棚(ぼんだな)とも言われ、位牌を安置し、お供えをする棚です。
精霊棚は、台の上に真菰(まこも)で編んだゴザを敷いて作ります。棚の奥中央に、先祖たちの位牌を安置します。
精霊棚を置く場所は、庭先・縁先・戸口・縁側・奥座敷・仏間・床の間・仏壇の脇などさまざまです。 その地方の習慣に合わせて、決まった場所に作ります。地方によっては、お墓に棚を作るところもあります。
◆盆棚のつくりかた
※一般的なつくりかたは、
マコモのゴザを敷いた台の四隅に青竹を立て、その上部に縄を張って結界とします。縄にはホウズキ、アワ、キキョウ、山ユリ、盆花(みそはぎ)などを吊るします。マコモの上には位牌、ローソク立て、香炉、花立て、お供え物などを置きます。
※位牌の前には、なすやきゅうりで作った牛や馬を供えます。これは先祖の霊が「きゅうりの馬」に乗って一刻も早くこの世に帰り、「なすの牛」に乗ってゆっくりあの世に戻って行くようにとの願いを込めたものといわれています。そのほか、香・花・灯明・浄水・盛物・果物・野菜、それに、そうめん・餅・団子・故人の好きだった食べ物などを供えます。また、洗った米に、なす・きゅうりなどを賽(さい)の目に刻んだものを混ぜて、蓮の葉の上に盛り付けた、水の子と呼ばれるものも供えます。花も季節のものを生けて、欠かさないようにします。
※仏壇の前に精霊棚(しょうりょうだな)を設け、初物の農作物でつくったお供物(きゅうり・なす)を飾り、供養膳に精進料理を盛り、白玉・だんご・果物・故人の好物なども供えます。
なお、このお供物は墓前にも供えるので用意します。
また、お盆の間は精霊に自分の家を教えるために、仏壇のそばとか軒先に新盆堤灯を飾るものとされています。
盆棚を設けるスペースがない場合は、仏壇で精霊棚を兼ねます。仏壇の上部にホウズキを飾り、手前にマコモのゴザを敷き供物類を供えます。
・簡単には、仏壇の前に机を置いて、むしろを敷き、野菜やくだもの、花、団子などを供える程度でもよろしいかと思います。
※お盆のしきたりは宗派や地域によって異なります。ここに紹介したのは、あくまでも一般的なものです。菩提寺のル-ルもあるはずですから、詳しいことはご住職にお尋ねになったほうがよいでしょう。
◆盆提灯について
新盆に飾る提灯には、白張りの新盆提灯と、盆提灯があります。
近親の方は毎年飾ることのできる、色柄物を贈るほうが喜ばれるでしょう。
基本的には、相手の家紋を入れ、一対にするのが正式な贈り方です。
◆お盆が終わったら・・・
色のついている盆提灯は毎年使えるものですから、お盆が終わったらきれいに拭いてから箱に入れて保管します。
※新盆に限り、清浄無垢の白で霊を迎える意味から、白木で作られた紋天が最も多く使われます。
※新盆提灯はお盆のあと、お焚きあげしますが、ご自分で野焼きが出来ない方はお近くのお寺にお願いすると良いでしょう。
盆踊りは、戻ってきた精霊を慰め、送り出すために催されます。
また戻ってきた霊が供養のおかげで成仏できた喜びを踊りで表すともいわれます。
私達が、祖先に感謝し生きていることの喜びをご先祖とともに踊ると考えてもよいでしょう。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] お盆の準備 […]