彼岸花

彼岸花

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉のように、冬の寒さは春分頃までに、夏の暑さは秋分頃までに和らぎ、とても過ごしやすい陽気になるのが「お彼岸」の頃です。

お彼岸はいつからいつまで?

お彼岸とは、毎年「春分の日」「秋分の日」中日(ちゅうにち)として、前後3日間を合わせた7日間のことをさします。お彼岸に入る日のことを「彼岸入り」といい、お彼岸が終わる日のことを「彼岸明け」といいます。

2018年(平成30年)の秋彼岸は

  • 9月19日(土)※彼岸入り
  • 9月23日(日)※中日 秋分の日
  • 9月25日(月)※彼岸明け

2019年(平成31年)の春彼岸は

  • 3月20日(水)※彼岸入り
  • 3月21日(木)※中日 春分の日
  • 3月22日(金)※彼岸明け

お彼岸の由来や仏教的な意味

お彼岸とは、煩悩で汚れきった私達が住む世界である娑婆世界「此岸(しがん)※”此(こ)の岸”」に対しての、”彼(か)の岸”つまり、さとりの世界、浄土の世界を示す、もともとは仏教用語でした。

そして此岸にいる者が彼岸に渡るのに必要な大乗仏教の修行法・修行論を「波羅蜜(はらみつ)」と呼んでいます。
この修行法が六種類あるので、

「六波羅蜜(ろくはらみつ や ろっぱらみつ)」と呼ばれています。

  1. 布施波羅蜜(ふせはらみつ)・・・施しの修行
  2. 持戒波羅蜜(じかいはらみつ)・・・戒を守る修行
  3. 忍辱波羅蜜(にんにくはらみつ)・・・他人から受ける迷惑を堪え忍ぶ修行
  4. 精進波羅蜜(しょうじんはらみつ)・・・努力の修行
  5. 禅定波羅蜜(ぜんじょうはらみつ)・・・精神統一をする修行
  6. 智慧波羅蜜(ちえはらみつ)・・・智慧をみがく修行

そして春の「春分の日」、秋の「秋分の日」は、
太陽が、真東からのぼって、真西に沈む日です。

西に沈む太陽を見て,その丸い形を心に留め、
”西方”十万億土にあるとされる「極楽浄土」をしのぶ、
観無量寿経に記される「日想観」という修行法は、
中日の前後3日間のあだこの期間に行うとよい、とされていました。

お彼岸にお墓参りするのはなぜ?

1878年(明治11年)から1947年(昭和22年)の間、春期皇霊祭・秋期皇霊祭という歴代の天皇・皇后・皇親の霊を祭る「宮中祭祀」が年2回、彼岸の中日に行われていて、もともと祝祭日(休日)でした。

以降も「国民の祝日に関する法律」により、それぞれ春分の日・秋分の日と改称されて国民の祝日となっています。

内閣府が発表している「国民の休日について」には

春分の日:自然をたたえ、生物をいつくしむ
秋分の日:祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ

と記されており、日本固有の「自然信仰」「先祖信仰」が今現在も、お彼岸にお墓参りをする文化として脈々と受け継がれているようです。

陽が真西に沈む夕日の先にご先祖のおられる浄土があると信じられてきています。

こんな時は、ご先祖をしのび、お墓参りに行かれては如何でしょうか?

お寺ネット これだけは知っておきたい雑学

なぜ?同じ食べ物なのに名前が違うのでしょう?

え?それも知らなかった?ちょっと知っておくと鼻高さんになれるでしょう。

おはぎとぼたもちは基本的に同じもので、違うのは食べる時期だけなのです。

ぼた餅は、牡丹と書くように春の彼岸用です

おはぎは、萩と書くように秋の彼岸用です

なぜ?彼岸に牡丹餅や御萩を食べるのでしょうか?

あずきの赤色には、災難が身に降りかからないようにするおまじないの効果があると信じられていて、古くから邪気を払う食べ物としての信仰が、先祖の供養と結びついたと言われています。

「暑さも寒さも彼岸まで」と言われるように、春の彼岸は農作業が始まる時期で、秋の彼岸は収穫の時期にあたります。よって、春には収穫をもたらす山の神などを迎えるためぼたもちを、秋には収穫を感謝しておはぎを作ったとも言われています。

粒あんがぼたもちで、こしあんがおはぎ、と思っていらっしゃる方が多いのかもしれません

それは、あんの材料である小豆の収穫時期に関係してきます。

秋のお彼岸は、小豆の収穫期とほぼ同じで、とれたての柔らかい小豆をあんにすることができます。柔らかい皮も一緒につぶして使うので、つぶあんができます。

春のお彼岸は、冬を越した小豆を使うことになりますが、皮は固くなっています。当然固くなった皮をそのままに使っては食感が悪くなります。そこで皮を取り除いた小豆を使い、こしあんができます。

よって春のぼたもちはこしあんで、秋のおはぎは粒あんとなったのです。

では、年中粒あんもこしあんも製造されていますので、関係ありませんが・・・わかっていただけましたでしょうか?

 

さまざまな供養