お参りに伺ったお檀家さんであった話です。

その家の子供さんがあまりにも騒ぐので母親が、

「お寺さんに連れてってもらうよ!」

などと言うのです。

・・・ナマハゲかぃ・・・

と思ったものですが、「連れてくよ~ 怖いとこだよ~」と合わせたとたん、
「行く行く!連れてって!」とハシャグ始末・・・。あげくのはてに、
「お母さんより怖いものなんかないもん」とまで言われて、お母さんは赤面していました。

子供は騒ぐほど元気が良いのですし、おとなしすぎるのも不安にもなりますね。

「お寺は怖い」というイメージではないところにホッとしたものがありましたけれども、お母さんは大変ですね。
時には鬼になったり観音様になったりして子を育てるのです。
これこそが「慈愛」なのですね。
子のすべてを慈しみ、愛情たっぷりに叱ったり誉めたり、
生まれながら慈しむ心を持ち合わせている。
それが仏心であり自然に生きる人間らしさなのです。
その慈愛がひとつ開花するたびに人は輝き優しい姿となり、和が広がるということなのです。
そこに居るだけで安心できる芳しい香りが漂うような存在、それが母なのですね。
「仏心」というしっかりとした幹に慈愛の花をたくさん咲かせましょう。

ありがとうございました。