筆者のお勤めしているお寺に供養に来られる方には、法要開始時間を待つ間、
般若心経の写経を体験していただいております。
ほとんどの方が写経は始めてということもあり、最初はどう書いていいのか戸惑うのですが、
それでも、時間がたつにつれ、無心に筆を運んでおられます。

一文字一文字を書いていて気が付くのですが、筆を運ぶそのときには、呼吸だけが存在して、
心は「書く」そのことだけに集中する。呼吸と一体となり、坐禅にも似た体験ができます。
呼吸というのは、そのときの精神状態をハッキリと表すものですね。

写経を通じて穏やかな呼吸を体験する。普段の生活にもその穏やかな呼吸を活かすこと。
それが「坐禅体験」「写経体験」から得られることで、より一層の生きるうえでの穏やかさが生まれる・・・。
今「写経」をしている。「そのままの自分を」「そこに打ち込む命として」ただひたすらに写経する・・・。
「今」というときを有意義に過ごすことで、悔いのなき人生に繋がる今をしっかり過ごしましょう。

ありがとうございました。

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今 
大切なことは 
かつてでもなく 
これからでもない 
一呼吸一呼吸の 
今である 
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坂村真民