今、振り返ってみますと、なんと多くの恩に支えられて生き、生かされてきたことか・・・。
振り返るまでもなく、現在もこうして多くの恩を受けながら、今を生きております。

仏教では恩について「四恩報謝」(シオンホウシャ)という教えがございます。

恩という字を解読してみましょう。心の上に原因の因の字が乗っておりますね。
そして因の中に「大」という字が四角の壁で囲まれています。
この「大」の字は「人」を表しております。頭があって両手があり両足がある「大」の字です。

周りを囲む四つの辺、まず「父母の恩」、両親あってこそ自分が存在する恩です。
そして、「国の恩」。社会があってこそ守られ、そこに感謝をする。
次に、「佛法僧(師の恩)」回りのすべてから学ぶことを覚えてこそ自分が育つ。
最後に、「衆生の恩」自然界ですね。
「宇宙」「地球」その自然界に動植物の恩恵を頂いてこそ生命を維持できる。

この四つの辺に囲まれて人は生かされていることを常に心の上に置いて感謝の念を忘れず、
決して自分だけのものではなく、周りと分かち合う心が大事なのです。
それを「恩返し」という言葉で尊重し実行することに生きる価値が見出されるのです。

次回は「気づき」についてお話を続けさせていただきます。ありがとうございました。