仏壇のおりんの正しい鳴らし方

仏壇のおりんは内側と外側どちらから鳴らすのかをイラストで解説

りんは内側・外側どちらから鳴らす?

お寺ネット 仏事相談

相談番号:No.317
投稿者:巡礼者 さん
投稿日:2008年3月4日
相談タイトル:りんの鳴らし方


目次

ご相談内容

相談と言えるほどのことではないかもしれませんが、「りん」の鳴らし方について教えてください。

仏壇の前で、りん棒を使って「りん」を鳴らすとき、

りんの内側から叩くのでしょうか?
それとも外側から叩くのでしょうか?

何か決まった作法があるのでしょうか。

結論|おりんは内側・外側どちらから鳴らしてもよい?

おりんの鳴らし方は、宗派や寺院によって異なります。すべての宗派に共通して「必ず内側」「必ず外側」という決まりがあるわけではありません。

一般家庭のおりんでは、縁の外側付近を、りん棒で軽く打って鳴らす方法がよく見られます。

ただし、宗派や法要、使用する仏具によっては内側から鳴らす場合もあります。

また、「何回鳴らすのが正しいのか」についても、宗派によって作法が異なります。

迷った場合は、菩提寺のご住職に、

「家の仏壇では、おりんをどのように鳴らせばよいですか?」

と尋ねてみるのが一番確実です。

そして、作法以上に大切にしたいのは、仏さまやご先祖さまを想い、心を込めて丁寧に鳴らすことです。


お坊さんからの回答

回答者:一僧侶
回答番号:No.318
投稿日:2008年3月4日

りんの鳴らし方について、一律の決まりがあるというよりも、宗派によって打ち方が異なる場合があります。

法要の際に僧侶の手元を見ていると、それぞれの打ち方が分かることがあります。

一般的には外側から打つことが多く、読経中にも鳴らしやすい方法です。

私どもでは、外側から打つ方法をお伝えしています。

りんは、鐘を小さくしたような仏具です。

余韻のある美しい音を響かせ、その音とともに仏さまへ思いが届くよう願いを込めて、丁寧に打つことが大切です。

りんは小さく打ちにくいものですから、自分が丁寧に鳴らしやすい方法でもよいでしょう。

灯明をともし、香をたき、仏さまに向き合って、心を込めてりんを打つ。

仏さまとの対話として大切にしてください。


お寺ネットの住職からの回答

「仏壇のおりんは、内側を叩くのでしょうか?外側を叩くのでしょうか?」

これは、仏壇に毎日手を合わせている方ほど、一度は疑問に思うことかもしれません。

結論から申し上げると、

すべての宗派に共通して「必ず内側」「必ず外側」という一つの作法があるわけではありません。

宗派や寺院、使用するりんの種類などによって、鳴らし方や回数が異なる場合があります。

一般家庭では外側から鳴らしてもよい?

一般的な家庭用のおりんでは、縁の外側付近を、りん棒で軽く打って鳴らす方法がよく見られます。

ただし、大切なのは、

強く叩きすぎないこと。

力いっぱい「カーン!」と叩く必要はありません。強く打たないために、内側をたたくように指導する僧侶もあるようです。

軽く打つだけで、りん本来の澄んだ余韻が響きます。その音色が、心が落ち着く初めになってくるのが不思議です。

内側から鳴らすのは間違い?

内側から鳴らしている僧侶を見て、

「自分の鳴らし方は間違っていたのかな?」

と心配する必要はありません。

宗派や法要、仏具の種類などによって打ち方が異なることがあります。

ですから、僧侶の鳴らし方が違って見えても、

「どちらかが正しく、どちらかが間違い」と単純に考えなくてもよいでしょう。

菩提寺があり、その宗派の正式な作法を知りたい場合は、ご住職に尋ねてみるのが一番確実です。

おりんは何回鳴らせばいい?

「チーンと1回ですか?2回ですか?3回ですか?」

これもよくある質問です。

これについても、宗派やお勤めの内容によって異なります。

そのため、

「仏壇では必ず○回鳴らす」

という全国共通の決まりがあるわけではありません。

日々のお勤めを宗派の作法に沿って行いたい場合には、菩提寺で教えていただくとよいでしょう。

そもそも、なぜ「りん」を鳴らすのでしょうか?

私はここが一番大切だと思います。

おりんは、ただ「仏壇の前に座ったから鳴らす」というものではありません。

澄んだ音が、

チーン……

と響き、その余韻が静かに消えていく。

その音を聞いていると、慌ただしかった自分の心も少しずつ静かになっていきます。

そして、

「これから仏さまに手を合わせます」

と心を整える。

おりんの音には、そうした役割もあるのではないでしょうか。

大切なのは「どちらから叩くか」だけではありません

仏事の作法について、

「右でしょうか、左でしょうか」

「何回でしょうか」「3回は、仏・法・僧の三宝」「2回は、仏様と故人」「1回は、すべてをまとめて」など

回数に意味を持つ場合もあります。

私たちもドアをノックする場合、2回たたきますね。そのようにご挨拶として2回の方もあります

「内側でしょうか、外側でしょうか」

と心配される方はたくさんおられます。

もちろん作法を知ることは大切です。

しかし、作法ばかりを気にして、肝心の手を合わせる心を忘れてしまっては本末転倒です。

りんを一度、丁寧に鳴らす。

その音を聞く。

そして仏さま、ご先祖さまに静かに手を合わせる。

「今日もありがとうございます」

その一言でもよいのです。

おりんは、仏さまと私たちを結ぶ「音のご縁」と考えてみてはいかがでしょうか。

合掌


この相談のポイント

1.おりんの鳴らし方は、宗派や寺院によって異なる場合があります。

2.一般家庭では、りんの外側付近を軽く打って鳴らす方法がよく見られます。

3.内側から鳴らす方法を一律に「間違い」と考える必要はありません。

4.鳴らす回数についても、すべての宗派に共通する一つの決まりがあるわけではありません。

5.正式な宗派の作法を知りたい場合は、菩提寺の住職に確認するのが確実です。

6.強く叩くのではなく、澄んだ余韻が響くよう丁寧に鳴らしましょう。

7.何より大切なのは、仏さまやご先祖さまに心を向けて手を合わせることです。


同じことで悩んでいる方へ

「おりんは何回鳴らす?」

「内側と外側、どちらを叩く?」

「りん棒はどこに置く?」

「お経の前と後、いつ鳴らす?」

こうした仏壇の小さな疑問は、意外と人に聞きにくいものです。

しかし、仏事について「今さら聞けない」と思う必要はありません。

分からないことを一つずつ知ることも、仏さまとのご縁です。

※この相談は2008年当時に「お寺ネット」へ寄せられた仏事相談をもとに、読みやすく整理し、現在の住職としての見解を加筆したものです。おりんの打ち方・回数・使用方法は、宗派・寺院・法要によって異なる場合があります。


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