恋人から繰り返し人格を否定され、別れを告げても「逃げている」と責められる。そんな関係に悩むまゆさんのご相談です。2008年の掲示板への投稿と返信を要約し、今、同じ悩みを抱える方へお伝えします。
ご相談 逃げているのでしょうか
まゆさん/2008年2月2日 01:07/No.1464 相談原文:逃げているのでしょうか?
私は26歳で、9歳年上の彼と1年ほど付き合っています。彼は自分の考えを持ち、周囲からは優しいと評判の人です。一方、私は自分の気遣いや振る舞いに自信がなく、彼を尊敬しています。
けれども、失敗すると激しく怒られ、会うたびに性格を直すよう言われます。「価値がない」「長所がない」などと言われ、言い返すと何時間もけんかになります。私のために厳しいことを言ってくれているのだと思おうとしても、毎日の人格否定がつらいです。
別れを伝えると「厳しいことを言う人から逃げてきたからだ」と責められます。彼は結婚を考えていますが、こうした毎日には耐えられません。離れたいと思うのは、つらいことから逃げているのでしょうか。
掲示板に寄せられた言葉

むくさん/2008年2月2日 01:19/No.1465
恋人や家族という近い関係でも、人格を否定する言葉で相手を傷つけることには疑問を感じる、と返信しました。
まゆさんの追記/同日 01:39/No.1468
彼に言葉のひどさを伝えても、自分が反論するせいだと言われること、彼が「悪者になって教えている」と受け止めていることを明かしました。
巳朱さん/同日 02:04/No.1469
「離れていい」と伝え、人には欠点や失敗があっても存在する価値があること、自信を傷つけられずに暮らせることの大切さを語りました。
お寺ネット住職
まゆさん、つらい毎日の中で、ご自身の振る舞いにも目を向けながら相談してくださったのですね。尊敬する相手から強い言葉を重ねられると、自分の感じ方まで信じにくくなることがあります。それでも「このままの結婚生活には耐えられない」と感じた、ご自身の心の声を大切にしてください。
誰にでも、振り返りたい言動や、少しずつ改めたいところはあります。それを伝えるときには、具体的な行動について、互いが話を聞ける形で伝えることができます。人としての価値をおとしめる言葉を、成長のために受け入れ続ける必要はありません。
大声で怒鳴ることや人格を否定する暴言は、交際相手からの精神的な暴力として相談できる行為です。彼が周囲にどう評価されているかにかかわらず、まゆさんが実際に受けている言動と、そのつらさを相談してよいのです。政府広報のDV・デートDVの説明も参考になります。
距離を取るときは、安全を先に考えて
まず、彼とは別に安心して話せる友人や家族、相談員に、起きていることを具体的に伝えてみてください。「言い返すと長時間責められる」「別れを告げると怖い」と、短い言葉でも十分です。共通の知人に話しにくければ、彼とのつながりがない相談先を選んでもかまいません。
別れを話すことで怒りが激しくなりそうなら、二人きりで会うことを避け、伝える方法や場所、付き添いを相談員と一緒に考えましょう。安全に残せる範囲で、メッセージや出来事の日時を記録しておくと、状況を説明する助けになります。記録のために危険な場にとどまる必要はありません。

交際関係の悩みも、配偶者暴力相談支援センターなどへ相談できます。DV相談ナビ「#8008」は、最寄りの相談窓口につながります。受付時間はつながる窓口によって異なり、通話料がかかります。連絡には相手に見られにくい安全な端末や場所を選んでください。内閣府 DV相談ナビ
今、身の危険を感じるときは、その場を離れて安全な場所へ移動し、警察に助けを求めてください。
自分を大切にすることも、慈悲の一歩
仏教で大切にする慈悲の心を、ご自身にも向けてみてください。傷ついた心を休ませ、安心して過ごせる場所を選ぶことも、ご自身の命と暮らしを大切にする行いです。
距離を取るために、彼の欠点を言い負かしたり、自分に長所があると証明したりする必要はありません。「私はこの関係がつらい」という気持ちは、立ち止まって考える十分な理由になります。これからどうするかを、安心して話せる人と一緒に考えていきましょう。合掌。

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