お寺ネット人生相談|2008年6月3日の相談をもとに再編集しています。相談者:ひまわりさん(16:08/No.6817)/原題「金の切れ目は縁の切れ目?」
再婚した夫の仕送りや通勤費などで、今の家庭の生活費をほぼ一人で負担しているひまわりさん。離婚を切り出すと夫の暴言が恐ろしく、家を出た後のことも怖くて動けない、と相談されました。お金の問題と安全への不安を、支えを借りながら整理します。
相談:生活費はすべて私の給料。別れを切り出すのも怖いです
昨年結婚した夫について相談です。夫は公務員で離婚歴があり、前妻との間に22歳と17歳の子どもがいます。毎月、二人分の養育費と家のローンを仕送りしています。
職場が車で1時間ほどかかるため、職場近くの家を借りて単身赴任する予定でした。しかし結局は通勤を続け、ガソリン代が毎月7万円前後かかっています。夫の給料から仕送り、ガソリン代、単身用の家賃や光熱費を引くとわずかしか残らず、そのまま夫のお小遣いになります。
今住んでいるマンションの家賃や生活費は、すべて私の給料で賄っています。さらに毎月、お小遣いが足りないと求められます。こんな状況が嫌で離婚を切り出しても、逆に怒られてしまいます。
子どもに養育費を送るのは親の責任だと思っています。でも、私との生活への責任を果たしていないと感じます。身体への暴力は今のところありませんが、怒ったときの言葉が恐ろしいです。家を出てもつきまとわれるのではないかと怖く、出ることもできません。何かよい知恵があれば教えてください。
※改行・表記を整理し、連絡先や端末情報は省略しました。つきまといは相談者が心配していることであり、すでに起きた事実としては扱っていません。
当時寄せられた返信
雪さん(2008年6月3日17:46/No.6824)は、ガソリン代の高さに疑問を持ち、明細を確認しているか尋ねました。当時の燃料価格や燃費を仮定した計算であり、実際の距離や使途を確定するものではありません。
華さん(同日17:57/No.6826)は、仕送りの実態や使っていない住まいの費用を確認することを提案しました。ただし、年齢だけで養育費を不自然と決めつけたり、暴言を一律に犯罪と断定したりする説明は、この回答では採用しません。
雨さん(2008年6月4日00:48/No.6914)は、自身の調停の経験を伝え、再婚などによる事情の変化について専門家に相談すること、結婚時に負担を話し合っていたかを確認することを提案しました。減額が認められるかは個別事情によるため、必ず減らせるという意味ではありません。
お寺ネット住職
ひまわりさん、生活を支え続けるだけでも大変なのに、話し合おうとすると怖い言葉が返ってくる。その中で「どうしたらよいか」と悩んでこられたのですね。お金のことで苦しいと伝えることは、愛情がないということでも、夫の子どもを大切にしていないということでもありません。
前の家庭への責任と、今の家庭を一緒に支えることは、両方考える必要のある問題です。ただ、怖さのある状況では、家計の話合いより先に、ひまわりさんの安全を守る相談先を確保してください。
殴られていなくても、怖いと感じたら相談してよい
身体への暴力がないから相談できない、ということはありません。内閣府は、大声で怒鳴るなどの精神的な暴力も案内しています。どの行為が法的に何に当たるかは個別の確認が必要ですが、相手の反応が怖くて生活や選択を制限されていること自体、相談してよい悩みです。精神的暴力についての案内(内閣府)
別れやお金の話で怒りが強くなるなら、一対一の説得や最後の話合いを無理に行わなくて構いません。まず夫に知られず相談できる方法で、支援窓口に「暴言が怖い」「家を出た後につきまとわれそうで不安」と具体的に伝え、安全な連絡方法や避難・別居の準備を一緒に考えてください。
今、脅迫や押しかけなどで危険が迫っている場合は110へ。相談や準備に使う端末・アカウントが共有されている場合は、相手に知られない安全な方法を支援窓口と確認しましょう。離婚を決めていなくても相談できます。
家計は、無理なく確認できる範囲で整理する
安全にできる範囲で、毎月の収入と支出を項目別に書き出してみます。今の住まいの家賃・生活費、仕送り、ローン、通勤費、借りている住まいの費用、お小遣いを分け、金額と根拠が分かるものだけ記録しましょう。
自分が負担している金額や、手元にある明細・やり取りを保存するだけでも相談に役立ちます。ガソリン代や家賃に疑問があっても、不正だと決めつけたり、危険を冒して相手の端末や口座を調べたりする必要はありません。明細を尋ねると怖い反応があるなら、そのことも相談先へ伝えてください。

22歳への養育費を、年齢だけで判断しない
養育費の期間や額は、取り決め、進学、経済的な自立の状況などを確認する必要があります。成人していることだけで、支払いが不要・不正とは決められません。前妻との間でどのような合意や裁判所の決定があるのか、ローンの支払いは何に基づくものなのかを、専門家に確認しましょう。
裁判所の案内では、取り決めた後に予定していなかった収入の変動、進学、再婚などの事情の変更があれば、増額や減額を求めることができるとされています。ただし、再婚したら自動的に減るわけではなく、本人の判断で支払いを止めることも勧められません。子どもの生活を守る必要と、現状の負担を、正式な相談や手続きの中で検討することになります。養育費に関する手続(裁判所)
別居や離婚の選択肢は、生活と安全も含めて相談する
ひまわりさんだけが生活費を負担し続けることに無理があるなら、その状況を法律相談で伝えてください。離婚するかどうかだけでなく、当面の住まい、生活費、夫婦の費用負担、別居する場合の手続きなども確認できます。事情に合う方法は、弁護士などと個別に検討しましょう。
法テラスの夫婦・男女トラブルの案内では、法制度や相談窓口の情報を得られます。無料法律相談や費用の立替えには利用条件があるため、対象になるかを確認してください。相手と直接交渉するのが怖いことも、最初に伝えて構いません。
資料が完璧にそろっていなくても大丈夫です。相談文と、自分の負担額のメモ、怖かった言葉や出来事の日時が分かる範囲であれば、それを持っていきましょう。安全のために住まいや連絡先の扱いに配慮が必要なことも、支援者や弁護士に伝えてください。

今日できる一歩は、味方になる相談先を持つこと
今すぐ家を出るか、我慢して暮らし続けるか、その二つだけで決めなくてよいのです。支援者と安全な計画を立て、選択肢を知ることから始められます。「結婚したのだから」「養育費を理解したのだから」と、自分の苦しさを小さく扱わないでください。
お寺では、気持ちの整理や話を聞いてもらう支えを求めてよいと思います。同時に、恐怖への対応は専門の支援窓口へ、権利や手続きは法律相談へと、支えを増やしてください。ひまわりさんの生活と安心も、大切にされてよいのです。
相談先・関連する人生相談
DV相談ナビ:#8008
お近くの配偶者暴力相談支援センターにつながります。通話料がかかり、受付は接続先の相談機関の時間によります。利用できない場合の連絡先も含め、内閣府の公式案内で確認してください。危険が迫っている場合は110へ。
夫の言葉に傷つき、誰も信じられなくなったとき
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お寺ネット 人生相談一覧
夫婦・男女トラブルの相談案内(法テラス)
養育費に関する手続(裁判所)
※過去の掲示板相談をもとに再編集しています。個別の法的判断は弁護士などへご相談ください。イラストはイメージで、実在の相談者を描いたものではありません。

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