いじめを経験し、不登校になった美月さん。高校受験を前に、苦手な相手が同じ学校を希望していると知り、「またいじめられたら」と不安が強くなっています。その気持ちを甘えと決めつけず、身体と心を守りながら進学の準備をする方法を考えます。
今、自分を傷つけそうな方へ
一人にならず、信頼できる大人に「今、自分を傷つけそう。そばにいてほしい」と伝えてください。危険な物から距離を取り、大人に預けましょう。すでに傷がある場合は医療機関で手当てを受け、出血が止まらないなど緊急の場合は119へ。
ご相談:ただの甘ったれでしょうか?
相談者:美月さん/2008年1月20日 01:45/No.705
以前から、いじめなどがあり不登校です。来月、私立高校を受験します。勉強を頑張れば受かるかもしれないと思っていますが、私の中学校で一番苦手な女子も、同じ高校を第一希望にしているようです。
もし合格しても、またいじめられたらと思うと怖くなります。今の時期では志望校を変更できないと思っています。勉強するしかないことは分かっていますが、不安がとても強く、自分を傷つけてしまうことが続いています。どうすれば楽になれるのでしょうか。
※相談原文の趣旨を保って読みやすく編集しています。「来月」は相談当時の時期を指します。接続情報・掲示板の装飾画像は掲載していません。自傷の具体的な描写は省略しています。
当時寄せられた回答
むくさん/2008年1月20日 03:35/No.706(要旨)
高校には他の中学校からも生徒が来るため、新しい人間関係をつくる機会になると励ましています。同じ学校になっても、相手を気にせず、何か言われたら毅然と接することを勧めた回答でした。
良観さん/2008年1月20日 08:23/No.714(要旨)
まだ起きていない出来事への不安を膨らませすぎず、気持ちを吐き出し、楽しいことにも目を向けてはどうかと勧めています。
新しい出会いや気持ちを話す場は、支えになることがあります。ただし、過去にいじめを受けた方の不安を「考えすぎ」と扱ったり、「気にしない」「毅然とする」だけで解決する責任を本人に負わせたりしないことが大切です。以下は、現在の視点から加えた回答案です。
お寺ネット住職
美月さん、いじめを経験したあとで、苦手な相手と同じ高校になるかもしれないと知れば、怖くなるのは無理もありません。その不安を「甘え」と決めつける必要はありません。今は、受験の結果より先に、美月さんの身体と安全を守ることを大切にしてほしいと思います。

自分を傷つけてしまうことを、大人に伝えてください
自分を傷つけることが続いているなら、今日、信頼できる大人に伝えてください。保護者に話せるなら、そばにいてもらいましょう。家で話しづらい、安心して話せる相手がいない場合は、養護の先生、担任、スクールカウンセラーなど、別の大人を選んでかまいません。
「受験のことと、同じ高校に行くかもしれない相手のことが怖い。自分を傷つけてしまう。今、一人で抱えるのがつらい」と伝えてみてください。言葉が出なければ、この相談文を見せたり、短いメモを渡したりしても大丈夫です。
傷の手当てと、心のつらさへの支援を一緒に受けられるよう、大人に医療機関への相談を手伝ってもらいましょう。自傷だけで病名を決めることはできません。責めたり、ただ「やめなさい」と命じたりするより、背景の苦しさを聞き、専門家につながることが大切です。

進学先での安全を、大人と一緒に準備する
「またいじめられるかもしれない」と感じていることを、中学校の先生や保護者と共有しましょう。進学先に何を伝えるかは、美月さんの気持ちを聞きながら相談して決めてよいことです。情報が誰に共有されるかも確認してください。
入学前から確認できることの例は、次のようなものです。
・困ったとき、誰に相談すればよいか。
・安心して休める場所や、相談室を利用できるか。
・クラス編成や接触を減らす配慮について、相談できるか。
・嫌がらせが起きた場合、学校はどのように対応するか。
希望した配慮が必ず実現するとは限りませんが、相談して具体的な対応を確認することはできます。学校側の対応を一人で交渉する必要はありません。大人に連絡や面談を手伝ってもらいましょう。
相手に何か言われても、その場で言い返したり、仲直りしたりする必要はありません。安全な場所へ離れ、先生などに知らせてください。できる範囲で日時や出来事をメモし、メッセージがあれば大人と一緒に保存することも、状況を伝える助けになります。記録のために危険な場にとどまる必要はありません。
不安が大きい日は、勉強の前に安心を
勉強しなければと思っていても、不安が強いと集中できないことがあります。まずは誰かに話す、付き添ってもらう、休むなど、安心を取り戻すための時間をつくってよいのです。
落ち着いた時間に、今日取り組めそうな小さな範囲を先生と相談してみましょう。志望校や受験日程、試験当日の配慮などは、手元の情報だけで判断せず、現在の中学校や受験先に確認してください。変更できると約束はできませんが、相談してよいことです。
不安をなくそうと無理に明るく考えるより、「今、何が怖いのか」「誰に助けを頼めるか」を一つずつ言葉にすることから始められます。高校で新しい出会いがある可能性はあります。でも、安心して学ぶための支えを用意することも、それと同じくらい大切です。
保護者・先生など、周りの大人へ
本人が話してくれたら、「話してくれてありがとう」「一緒に考えよう」と受け止めてください。甘えや注目を集める行動と決めつけず、傷の手当て、今の安全、医療や学校との連携を確認しましょう。責める言葉や、勉強・登校を急がせる言葉は避けてください。
自傷について「絶対に誰にも言わない」と約束するのではなく、安全のために誰と何を共有する必要があるかを、本人に説明しながら進めましょう。お寺が話を聞く場になることもありますが、緊急の対応や医療の支援を優先してください。
相談先:身近に話せる人が見つからないとき
24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310
いじめなどの悩みについて、夜間・休日を含めて相談できます。原則として、電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関につながります。文部科学省の公式案内をご確認ください。
電話以外の相談方法を探したい場合は、厚生労働省「まもろうよ こころ」でSNSなどの窓口を確認できます。今、自分を傷つけそうなときは一人にならず、大人や緊急の支援につながってください。
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出典・編集について
2008年1月20日の掲示板相談No.705と、回答No.706・No.714をもとに再構成しました。現在の支援情報は、文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」、厚生労働省「自分を傷つける」というサイン、「まもろうよ こころ」を参照しています(確認日:2026年10月2日)。受付情報は最新の公式案内をご確認ください。

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