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結婚にいいイメージが持てず恋愛や孤独に悩む方へのお寺ネット人生相談
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不倫にのめり込み、この先どうすればいい?|お寺ネット人生相談

相談番号:No.1044
相談者:ミニさん
相談日:2008年1月25日
相談カテゴリー:人生相談・恋愛・結婚・家族・孤独


ご相談「結婚」

結婚って、いったい何なのでしょうか。

現在、私は不倫関係にある人がいます。そのほかにも交際している男性がおり、別の男性からも「結婚しよう」と言われています。

でも、私自身は結婚に良いイメージを持つことができません。

私は統合失調症で、将来に夢を持つことも難しく感じています。

家族のことでも悩んでいます。

祖父には認知症の症状があり、私が面倒を見なければとも思っています。

父は自死しました。

母もその後、心が不安定になっているように感じます。

私自身も幻聴に苦しみ、家族に暴力を振るってしまったことがあります。弟は家を出ていきました。

とても寂しいです。

その寂しさから、不倫関係の相手にのめり込み、家に泊まりに来てもらうこともあります。

私は、この先どうすればいいのでしょうか。


住職からの回答

ミニさん、ご相談ありがとうございます。

文章を読んでいて、私は「結婚するべきか、不倫を続けるべきか」という問題だけではないように感じました。

その奥に、

「一人になるのが寂しい」
「誰かにそばにいてほしい」
「これからどう生きればいいのかわからない」

という苦しみがあるのではないでしょうか。

お父さまを亡くされ、お母さまやお祖父さまのことを心配し、ご自身も病気を抱えている。

弟さんも家を出た。

いくつもの問題を一人で背負っているように感じているのかもしれません。

だからこそ、まず結婚の答えを出す前に、ミニさん自身の生活と心を落ち着かせることを大切にしてほしいと思います。

結婚すれば、寂しさがなくなるとは限りません

「結婚ってなんですか?」

と尋ねられました。

結婚にはいろいろな考え方があります。

仏教の立場から見ても、結婚したから人間として完成するわけでも、独身だから足りないわけでもありません。

大切なのは、

二人がお互いを尊重し、責任を持って生活を共にしていけるか

ということではないでしょうか。

寂しい時には、

「この人と結婚すれば、一人ではなくなる」

と思うことがあります。

しかし、寂しさから逃れるためだけに結婚を急ぐと、結婚した後に別の苦しみが生まれることもあります。

今は結婚を決めることより、

「私はどんな生活をしたいのだろう」

と考えることから始めても遅くありません。


不倫について仏教ではどう考えるのか

仏教の五戒には、

不邪淫戒(ふじゃいんかい)

があります。

人を傷つけるような不適切な性的関係を慎むという戒めです。

当時の回答には「不倫は罪です」とありますが、私はただ「罪だからやめなさい」と責めるだけでは、この相談の苦しみには届かないと思います。

一方で、不倫関係には相手の配偶者や家族など、複数の人を深く傷つける可能性があります。

そして何より、

寂しさを埋めるための関係が、さらに自分を苦しめていないか

を考えてほしいのです。

「会っている時だけ安心する」

「帰ってしまうと、もっと寂しくなる」

「嫌われるのが怖くて離れられない」

もしそうなっているなら、その関係が本当に自分を支えているのか、一度立ち止まって考える必要があります。


「寂しい」という気持ちを悪者にしないでください

ミニさんは、

「寂しくて不倫にのめりこんでいる」

と、ご自身で気づいておられます。

これはとても大切なところです。

寂しいから誰かにそばにいてほしい。

誰かに必要とされたい。

一人ではないと思いたい。

そう願うこと自体は、恥ずかしいことではありません。

ただ、

寂しさを一人の恋愛相手だけで埋めようとすると、その人を失うことが怖くなり、ますます離れられなくなることがあります。

恋愛以外にも、自分を支えてくれるつながりを少しずつ増やしていくことが大切です。


今は病気の治療を一人で抱えないことが大切です

ミニさんは統合失調症と幻聴について書かれています。

また、幻聴がある時に暴力を振るってしまった経験もあるとのことです。

これは、

「心を強く持てばいい」

「仏さまを信じれば治る」

という話ではありません。

医療につながりながら考えていくことが大切です。

現在治療を受けているのであれば、主治医に、

「幻聴があります」

「以前、暴力を振るってしまいました」

「家族関係で困っています」

「寂しさから恋愛関係に依存してしまいます」

と率直に伝えてください。

特に幻聴が強くなったり、自分や誰かを傷つけてしまいそうだと感じたりする場合には、一人で抱え込まず、速やかに医療機関や緊急の支援につながってください。


お祖父さまの介護を一人で背負わないでください

「おじいちゃんの面倒を見ようと思っています」

という言葉も気になりました。

優しいお気持ちだと思います。

しかし、

ご自身が病気を抱えている中で、介護まで一人で背負う必要はありません。

介護には公的な制度があります。

家族だからといって、

「私が全部しなければならない」

と考えないでください。

お祖父さまを大切にすることと、介護を一人で抱え込むことは違います。

地域包括支援センターなど、介護について相談できる場所につながることも考えてください。


「誰と結婚するか」の前に考えてほしいこと

今は、

「この人と結婚しようか」

「別の人にしようか」

という選択を急がない方がよいでしょう。

まず整理してみてください。

私は今、安全に生活できているだろうか。

病気の治療は安定しているだろうか。

寂しさだけで誰かを求めていないだろうか。

相手と正直な関係を築けているだろうか。

この人と、お互いを傷つけずに生活していけるだろうか。

こうしたことを一つずつ考えていくことです。

結婚は、苦しみから逃げるための出口として急いで決める必要はありません。


仏教の「縁」は、恋愛だけではありません

仏教では「縁」を大切にします。

しかし、縁とは男女の縁だけではありません。

家族との縁。

友人との縁。

医師や支援者との縁。

地域との縁。

お寺との縁。

これから出会う人との縁。

たくさんあります。

一人の男性だけを「私を救ってくれる唯一の人」にしなくてもいいのです。

自分を支えるご縁を、少しずつ増やしていってください。


お寺ネットからひとこと

ミニさん。

今、一番先に決めなければならないのは、

「誰と結婚するか」ではないと思います。

まず、

自分自身の心と生活を守ること。

病気の治療を続けること。

介護を一人で背負わないこと。

恋愛以外にも安心できるつながりを作ること。

そして少し落ち着いたところで、

「私はどんな人生を生きたいのだろう」

と考えてみてください。

寂しい時ほど、大きな人生の決断を急がない。

これも自分を守る智慧です。

合掌


よくある質問

Q1.結婚すれば孤独はなくなりますか?

結婚によって支え合える関係が生まれることはありますが、結婚そのものが孤独を必ず解消するわけではありません。恋愛以外にも安心できる人間関係を持つことが大切です。

Q2.仏教では不倫をどう考えますか?

五戒の一つに「不邪淫戒」があります。他者を傷つける性的関係を慎むという教えです。単に罰を恐れるのではなく、自分の行為によって誰が傷つくのかを考えることが大切です。

Q3.精神疾患があっても結婚できますか?

精神疾患があることだけで結婚できないということではありません。ただし、治療や生活の安定、相手との理解や支え方について、無理なく話し合える関係を築くことが大切です。

Q4.家族の介護は自分がしなければいけませんか?

一人で抱える必要はありません。介護保険制度や地域包括支援センターなど、家族を支える仕組みがあります。

Q5.寂しくて恋愛に依存してしまいます。

寂しさを責める必要はありません。ただ、一人の相手だけに心の支えを集中させず、医療、友人、家族、地域、相談機関など、安心できるつながりを複数持つことを考えてみてください。


※この相談は2008年当時に「お寺ネット」へ寄せられた人生相談をもとに、読みやすく整理し、現在の住職としての見解を加筆したものです。医療・福祉・介護・相談窓口などの制度や支援内容は当時から変更されている場合があります。現在治療中の方は、治療方針や症状について主治医などの専門家にご相談ください。

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