お寺ネット 人生相談|相談者:かかさん(投稿名)|相談日:2008年1月23日|相談番号:No.854
ご相談「イライラして……」
私には、2歳の息子と生後4か月の娘がいます。最近、上の子をよく叱ってしまい、手を上げてしまうこともあります。このままだと虐待してしまいそうで、自分が怖いです。
かわいくて仕方がないのに、怒っているときは憎たらしく感じて、とてもイライラしてしまいます。もう、どうしたらよいのかわかりません。
お坊さんからの回答
かかさん、言いにくいことを話してくださいましたね。「自分が怖い」と感じながら、どうしたらよいか助けを求めてくださった。その声を、具体的な支えにつなげていきましょう。
お子さんを大切に思う気持ちと、強い怒りが湧くことは、同時に起こり得ます。ただ、すでに手が出ていることは、今すぐ安全を確保する必要のあるサインです。「次は我慢しよう」と一人で抱えず、今日、誰かに状況を伝えてください。
また手が出そうなときは、まず安全を守る
怒りが強くなったら、叱ることをいったん中断してください。安全に任せられる大人がいれば、「今、叩いてしまいそう。代わってほしい」とはっきり伝えましょう。
すぐに代わってもらえない場合は、まず二人のお子さんをそれぞれ安全な場所に。赤ちゃんは物を置いていない安全なベビーベッドなどへ寝かせ、上のお子さんも転落や誤飲などの危険がない場所にいることを確かめます。子どもだけを家に残して外出せず、安全を確かめられる範囲で少し距離を取り、助けを呼んでください。赤ちゃんを強く揺さぶったり、叩いたりしてはいけません。
子どもを傷つけるのを止められない、目の前で危険が迫っているときは110番へ。けがや意識・呼吸の異常があるときは119番など、緊急の助けを求めてください。叩いた後にけがや体調が心配な場合も、医療機関に何が起きたかを伝え、受診について相談してください。

「叩いてしまう」と、そのまま相談していい
現在、同じことで悩んでいる方は、児童相談所虐待対応ダイヤル189(いちはやく)に相談できます。保護者ご本人からも、「2歳の子と赤ちゃんを育てています。上の子を叩いてしまい、また手が出そうで怖いです」と伝えてください。地域の児童相談所につながり、通話は無料です。
育児全般の相談には、児童相談所相談専用ダイヤル0120-189-783もあります。お住まいの市区町村の子育て相談窓口や保健師にも相談し、一時的に子どもを預ける支援や、休息を取る方法を一緒に考えてもらいましょう。利用できる支援や条件は地域によって異なります。
相談は、自分を責めるためではなく、子どもを守り、あなたが暴力を繰り返さずに暮らすための一歩です。

「もっと頑張る」以外の方法を持ちましょう
小さな二人のお子さんとの暮らしでは、自分の食事や休息さえ後回しになることがあるかもしれません。もし睡眠不足や疲れが続いているなら、それを気合いだけで乗り切ろうとしないでください。
頼れる人には、「夕方の1時間だけ上の子を見てほしい」「食事の準備を代わってほしい」など、必要な助けを具体的に伝えてみましょう。身近に頼れる人がいない場合こそ、公的な相談先を使ってよいのです。落ち込みや不眠、強い不安なども続いているなら、保健師や医療機関に併せて相談してください。
子どもを守ることと、自分をいたわること
仏教で大切にする慈悲を、この暮らしの中で考えるなら、子どもの苦しみを減らすことと、追い詰められた自分の苦しみにも目を向けること、その両方が必要ではないでしょうか。
いつも笑顔でいなければ、と自分を追い込む必要はありません。怒りに気づいたら手を止める。人に代わってもらう。相談の電話をかける。そうした具体的な行動も、お子さんを大切にする実践です。
落ち着いたら、お子さんには「叩いてごめんね。叩いたのはあなたのせいではないよ」と短く伝えてください。許すことや慰めることを子どもに求めず、繰り返さないための支えを大人の側で用意していきましょう。
お寺ネットから
優久さんからは、2008年1月23日、返信No.857として、叩いても解決にはならないこと、子どもの立場から考え、肩の力を抜いて見守ってほしいという趣旨の言葉が寄せられていました。
これは当時の投稿者による助言の要約であり、上の回答案とは別のものです。すでに手が出ている場合には、気持ちの持ち方だけで解決しようとせず、安全の確保と周囲・専門機関の支援につなぐことが必要です。
その苦しさを一人で抱えないでください。
「子どもがかわいいのに、手を上げてしまう」。その苦しさを一人で抱えないでください。愛情があることだけで安全が守られるわけではありません。叩きそうなときの交代相手や相談先を決め、子どもとあなたの両方を支える手を増やしていきましょう。
※本稿は、2008年に寄せられた相談文を読みやすく整理し、現在の読者に向けたAI回答案を加えた確認用の下書きです。住職による確認・加筆前のもので、当時の回答の再現ではありません。相談窓口の情報は2026年9月20日に確認しました。
相談先・参考情報
こども家庭庁:児童相談所虐待対応ダイヤル「189」・相談専用ダイヤル
こども家庭庁:児童虐待防止対策・地域の相談支援
米国小児科学会:赤ちゃんが泣いたときの対応(英語)

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