流産した赤ちゃんの水子供養はどうすればいい?

流産した赤ちゃんの水子供養について、お寺・宗派・命日の疑問を住職が解説するイラスト
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お寺・宗派・命日について|お寺ネット 仏事相談

相談番号:No.327
投稿者:ナナ さん
投稿日:2008年3月7日
相談タイトル:流産した赤ちゃんの水子供養について


ご相談内容

水子供養について教えていただきたく、ご相談いたします。

私は稽留流産をしました。

まだ手術をしたばかりなのですが、今、赤ちゃんのために何かできることがあれば教えてください。

水子供養をお願いしたいと思っても、どこのお寺へ行けばよいのか分かりません。

近所の行きやすいお寺でよいのでしょうか。

先祖のお墓は遠方にあるため、別のお寺へお願いしたいと思っています。その場合、家と同じ宗派のお寺を選んだ方がよいのでしょうか。

また、赤ちゃんの命日についても分かりません。

お腹の赤ちゃんの心拍が確認できず、その後、手術となりました。この場合、手術をした日を命日と考えればよいのでしょうか。

分からないことばかりで申し訳ございません。

よろしくお願いいたします。


お坊さんからの回答

回答者:勝運寺山主
回答番号:No.330
投稿日:2008年3月8日

ナナ様へ。

お子さまのこと、大変残念なことでございました。

今、最優先になさることは、ご自身の身体をいたわることです。

お寺でお子さまのご供養をされるのは、それからでも遅くありません。

お子さまの命日については、当時の回答では手術の日を一つの区切りとして考えてはどうか、とお答えしています。

まずはご自身の身体を大切になさってください。


お寺ネット住職からの回答

まず、流産を経験された直後に、

「この子のために何かしてあげたい」

と思われるお気持ちを大切にしていただきたいと思います。

ただ、手術を終えたばかりであれば、供養を急ぐ必要はありません。

水子供養には、

「何日以内にしなければならない」

という決まりはありません。

体調が落ち着いてからでも大丈夫です。

水子供養は、必ずしなければならない義務ではありません。

「供養しなければ祟られる」

「供養しないと赤ちゃんが成仏できない」

などと恐れる必要もありません。

水子供養とは、恐れから行うものではなく、

亡き小さな命を想い、手を合わせるための供養

です。

「ありがとう」

「忘れていないよ」

「どうか安らかに」

そうしたお気持ちを仏さまの前で届ける機会と考えていただければよいでしょう。

今すぐできることはありますか?

特別なものを用意しなくても大丈夫です。

ご自宅で静かに手を合わせるだけでもよいのです。

お花を一輪供える。

お水を供える。

赤ちゃんを想って手を合わせる。

それだけでも立派な供養です。

お寺へ行くのは、身体と心が落ち着いてからで構いません。

水子供養はどこのお寺へお願いすればいい?

ご先祖さまの菩提寺でなければ水子供養ができない、ということはありません。

水子供養を受け付けている寺院であれば、相談してみてよいでしょう。

大切なのは、距離や有名さだけではなく、

安心して相談できるお寺かどうか

です。

ホームページなどで、

  • 水子供養を受け付けているか
  • 個別供養か合同供養か
  • 予約が必要か
  • 費用について説明があるか
  • 供養後もお参りできるか

などを確認してみるとよいでしょう。

家と同じ宗派でなければいけませんか?

水子供養については、必ずしもご実家やご先祖さまと同じ宗派のお寺でなければならない、というものではありません。

もちろん、日頃からお付き合いのある菩提寺があり、そこでお願いしたいのであれば、まず相談してみるのもよいでしょう。

一方、菩提寺が遠方であったり、水子供養を行っていなかったりする場合には、近くの水子供養を受け付けている寺院へ相談する方法もあります。

宗派だけで決めるより、

「ここなら安心して手を合わせられる」

と思えるお寺とのご縁を大切にしてください。

名前がなくても供養できます

「名前を付ける前だったので、どう供養すればよいのでしょうか」

という相談もあります。

名前がなくても大丈夫です。

名前を付けて手を合わせたいと思われるのであれば、ご家族で呼び名を考えることもできます。

しかし、名前がなければ供養できないわけではありません。

お母さま、お父さまがその小さな命を想うこと自体が、大切な供養です。

「早く供養しなければ」と焦らなくて大丈夫です

流産のあと、

「早く供養しなければ」

「何もしないままでは、この子がかわいそう」

と焦ってしまう方がおられます。

しかし、供養に期限はありません。

一週間後でも、一か月後でも、一年後でも、

手を合わせたいと思ったときが、供養のご縁です。

まずは身体を休めてください。

そして、少し落ち着いたときに、

「この子のために手を合わせたい」

と思われたなら、お寺を訪ねてください。

水子供養とは、亡き小さな命のためだけではありません。

残された方が、その命と静かに向き合い、祈りを届ける時間でもあります。

どうぞ急がず、ご自身の歩幅でお参りください。

合掌


同じことで悩んでいる方へ

「流産したばかりですが、何をしてあげればよいでしょうか」

「水子供養はいつまでにすればいい?」

「どこのお寺へ行けばいい?」

「実家と違う宗派でも大丈夫?」

「流産した赤ちゃんの命日はいつ?」

こうしたことで悩まれる方は少なくありません。

何も分からない状態で大丈夫です。

お寺へ相談するときも、

「流産した赤ちゃんの供養をしたいのですが、何も分からなくて……」

と、そのままお話しください。

供養は、形式を完璧に整えてから始めるものではありません。

小さな命を想い、手を合わせたい。

そのお気持ちから始まります。


※この相談は2008年当時に「お寺ネット」へ寄せられた仏事相談をもとに、現在の住職としての見解を加えて再編集しています。当時の回答に含まれていた流産原因についての医学的記述は、現在の記事では医学的事実として扱わず、内容を修正しています。水子供養の方法・命日の考え方・法要の作法などは、宗派や寺院によって異なる場合があります。

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