お寺ネット人生相談|2008年5月30日の掲示板相談をもとに再編集しています。相談者:きよさん/No.6575/原題「改善策がわかりません」
強い不安やプレッシャーを感じると、喉が詰まるように感じ、涙が止まらず呼吸も乱れる。たまにしか起こらないから、医師に相談するほどではないのでは――そう悩むきよさんの相談です。症状を性格だけで片づけず、安全に医療へつながることを考えます。
相談:不安が強いと、涙と息苦しさが止まらなくなります
はじめまして。人に深く打ち明けられない悩みがあります。高校時代の頃から、強い不安やプレッシャーを感じると、心身に異変が起きます。
まず気分がひどく落ち込み、喉の奥に何かが詰まっているような感覚が出ます。そのうち何もかも嫌になって涙が止まらず、呼吸が乱れて、軽いパニックのようになります。
息を止めると一時的に楽になるように感じますが、呼吸を始めると同じ状態に戻ったり、さらに苦しくなって、自分の皮膚を掻きむしってしまったりすることがあります。いつの間にか落ち着くこともありますが、起きている間はとてもつらいです。
もともと気持ちの浮き沈みが激しい性格だと思っています。何か原因があるのでしょうか。頻度はたまに起きる程度なので、医師に相談するほどではないのかとも思います。親にも心配をかけたくなくて話せません。何か助言をいただけたらありがたいです。
※相談文は要旨を保って表記を整理し、接続情報や装飾画像は省略しました。症状についての表現は相談者の体験であり、診断ではありません。息を止める行為は相談者が試した対処の記述で、推奨するものではありません。
当時寄せられた返信
ふなともさん(2008年5月30日08:49/No.6582)は、心や体に症状が出ているなら、頻度にかかわらず医療機関やカウンセリングへ相談してはと勧めました。自分の状態を知る機会にもなる、という趣旨の返信でした。
お寺ネット住職
きよさん、人に話しにくい体験を言葉にしてくださったのですね。涙も呼吸も自分で落ち着けられないときは、とても怖いと思います。「たまにだから」「性格の問題だから」と、一人で我慢する必要はありません。
起こる回数だけで、相談してよいかどうかを決めなくて大丈夫です。息苦しさや、自分の皮膚を傷つけてしまうほどのつらさがあることを、そのまま医療者に伝えてください。症状が落ち着いている日でも相談できます。
原因を「パニック」や性格と決めつけない
強い不安に伴って呼吸が乱れることはありますが、この投稿だけでパニック発作、過換気、うつ病などの診断はできません。喉の詰まりや息苦しさには身体の病気が関わることもあるため、自己判断せず確認してもらうことが大切です。
まずは、かかりつけ医や内科などで、呼吸と喉の症状、不安、涙が止まらなくなることをまとめて相談する方法があります。精神科・心療内科へ相談することもできます。どこにかかるか迷う場合は、医療機関や地域の保健所・精神保健福祉センターに相談先を尋ねてください。
息を止めたり、紙袋を使ったりせず、安全を優先する
一時的に楽に感じたとしても、息を止める方法を繰り返して対処しようとしないでください。紙袋を口に当てて呼吸する方法も自己判断で行わないでください。原因が分からない息苦しさを、自分だけで過換気だと決めて扱わないことが大切です。
症状が出たときは、危険な場所から離れて、楽な姿勢で座るなど転倒を避け、可能なら安心できる人にそばにいてもらってください。無理に大きく息を吸おうとせず、苦しくない範囲でゆっくりした呼吸を意識します。呼吸を整えること自体が苦痛なら、無理に続けず助けを求めてください。
強い息苦しさで言葉が出ない、胸の痛み、意識が遠のく、唇の色が悪いなどの症状があるときは119へ。初めての強い症状や、いつもと違う・続く息苦しさも、早めに医療機関へ相談してください。「前にも自然に治まった」ことだけで、今回も安全とは判断しないでください。
受診では、短いメモを見せるだけでもよい
診察でうまく説明できるか不安なら、この投稿を見せても構いません。いつから起きるか、直前に何があったか、どのくらい続くか、喉や呼吸の感じ、皮膚を傷つけてしまうこと、試した対処や使っている薬などを、分かる範囲で書いておくと伝えやすくなります。
すべて記録できていなくても受診してよいのです。「症状はたまにですが、その間はとてもつらく、また起きるのも不安です」と伝えてください。医療者と相談して、次に症状が出たときの対応や、どのようなときに救急へ連絡するかも確認しておきましょう。

掻きむしってしまうことも、責めずに伝える
自分の皮膚を傷つけてしまうことを、恥ずかしさから隠さなくて大丈夫です。自分を責めるより、そこまで苦しくなることを知ってもらい、傷の手当てと気持ちへの支援を受けてください。傷が深い、出血が止まらないなどの場合は、すぐに医療の助けが必要です。
衝動が出たときは、皮膚から手を離して柔らかいタオルなどを持つ、周囲の安全なものに目を向ける、安心できる人に「今、自分を傷つけそう。そばにいて」と伝えるなど、傷を増やさない方法を試せます。これで落ち着かない場合や、安全を保てないときは一人で抱えず、医療機関や救急に助けを求めてください。
親に全部話せなくても、相談は始められる
心配をかけたくない気持ちがあるのですね。ただ、話さないことで、きよさんだけが怖さを引き受け続けなくてもよいと思います。「ときどき息が苦しくなるので、医師に相談したい。説明が難しいから一緒に来てもらえる?」と、今必要な助けを短く伝える方法があります。
親への相談が難しければ、ほかの信頼できる人や相談窓口から始めても構いません。学生の方なら、保健室や学校の相談担当者も入り口になります。年齢や医療機関によって受診時の手続きは異なるので、付き添いや保護者への説明が不安なことを予約時に確認してください。

気持ちを整えることと、医療を頼ることは両立する
お寺で話すことや静かな時間を持つことが支えになるなら、その支えも大切にしてください。ただし、祈りや気合いで呼吸の症状を治そうとしたり、受診の代わりにしたりする必要はありません。今の状態に合う対処を医療者と確かめながら、安心できる対話の場所も持ってよいのです。
まずは、症状がない日に相談の連絡を一つ。「頻度は少ないけれど、つらいので診てもらいたい」で十分です。きよさんの苦しさは、回数の少なさで小さくなるものではありません。
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※過去の掲示板相談をもとに再編集しています。個別の診断や治療は医療機関にご相談ください。イラストはイメージで、実在の相談者を描いたものではありません。

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