水子供養のお布施はどう渡す?封筒・表書き・袱紗・金額を住職が解説

封筒・表書き・袱紗について

お寺ネット 仏事相談

相談番号:No.364
投稿者:もも さん
投稿日:2008年3月16日
相談タイトル:供養料の渡し方


目次

ご相談内容

水子供養に行きたいのですが、供養料はどのように渡せばよいのでしょうか?

封筒はどのようなものを使えばよいのか、表書きには何と書けばよいのか、袱紗(ふくさ)は必要なのかなど、分からないことが多く困っています。

初めて水子供養をお願いするため、失礼のない渡し方を教えていただければと思います。


当時のお坊さんからの回答

回答者:勝運寺山主
回答番号:No.365
投稿日:2008年3月17日

もも様へ。

表書きについては、**「御布施」**としてください。

裏側には、住所・氏名・金額を記載してください。

封筒がない場合には、白い紙などに包み、同じように表書き・裏書きをする方法もあります。

供養料の金額があらかじめ分かっている場合には、自宅で御布施を包んでお持ちください。

金額が分からない場合には、金額欄を記入せず、表書きや住所・氏名などを準備して持参する方法もあります。


お寺ネットの住職からの回答

水子供養を初めて申し込まれる方から、

「お布施はどうやって渡せばよいのでしょうか?」

というご相談をよくいただきます。

封筒はどれを選べばよいのか。

「御布施」と書けばよいのか。

袱紗に包まなければ失礼なのか。

お札の向きはどうするのか。

初めての方にとっては、分からないことばかりだと思います。

しかし、あまり形式を心配しすぎなくても大丈夫です。

一番大切なのは、水子さまを供養したいというお気持ちです。

水子供養のお金は「御布施」でよいのでしょうか?

一般的には、寺院へ供養をお願いするときには、

御布施

と書いてお渡しすればよいでしょう。

「供養料」という言葉が使われる場合もありますが、寺院によって案内方法は異なります。

寺院から「供養料」「祈願料」など具体的な指定がある場合は、その案内に従ってください。

特に指定がなければ、「御布施」としてお渡しする方法が一般的です。

もっともそのような指定がある方が少ないので「お布施」として何ら問題ございません。

どんな封筒を使えばよいですか?

水子供養の場合、一般には白無地の封筒を用意すれば十分です。

表面の上部に、

御布施

と書き、その下にご自身の氏名を書きます。

市販されている「御布施」と印刷された封筒を使っても構いません。

豪華な封筒を用意する必要はありません。

また、寺院によっては受付で専用の封筒を用意している場合もあります。

裏側には何を書けばよいのでしょうか?

一般的には、必要に応じて、

住所・氏名・金額

を記載します。

ただし、寺院によっては申込書で住所や氏名を確認するため、封筒には氏名だけでよい場合もあります。

迷った場合には、予約するときに、

「御布施の封筒はどのように書けばよいでしょうか?」

と尋ねて構いません。

決して失礼な質問ではありません。

金額が分からない場合は?

ここが一番聞きにくいところかもしれません。

しかし、分からなければ事前に、

「水子供養をお願いしたいのですが、御布施はどのくらいお包みすればよろしいでしょうか?」

と寺院へ確認して構いません。

寺院によって、

「お気持ちで結構です」

というところもあれば、供養の内容に応じて一定の目安を案内しているところもあります。

後になって不安になるより、事前に確認した方が安心して供養を受けられます。

袱紗は必要ですか?

袱紗があれば、御布施の封筒を包んで持参すると丁寧です。

しかし、

袱紗がなければ水子供養をお願いできない、ということはありません。

封筒が汚れたり折れたりしないよう、きれいな状態で持参すればよいでしょう。

作法を知らないことを恥ずかしく思う必要もありません。

この機会に袱紗を購入されてもいいかもしれません。

袱紗(ふくさ)とは、祝儀袋や不祝儀袋(香典袋)などを包んで持ち運ぶための、日本の伝統的な布製のふたえ(二重)の覆いです。
主に冠婚葬祭の場で使用され、相手への礼儀や敬意を表すとともに、大切な金封が汚れたり折れ曲がったりするのを防ぐ役割があります。

主な特徴とマナー

  • 包む理由 日本の礼儀作法において、袱紗なしでむき出しのまま祝儀袋や香典袋を持ち歩くのはマナー違反とされています。ポケットやバッグからそのまま出すのではなく、袱紗に包んで持参し、渡す直前に取り出します。
  • 色(使い分け)
    • 慶事用(結婚式など): 赤、ピンク、オレンジ、エンジ、紫などの明るい色や暖色系。
    • 弔事用(葬儀など): 紺、グレー、緑、黒などの寒色系。
    • 兼用できる色: 「紫」は慶事・弔事のどちらにも使えるため、一つ持っておくと重宝します。
  • 形状の種類
    • 風呂敷タイプ: 最も一般的な正方形の布。包み方に少し決まりがあります。
    • 爪付き・台付きタイプ: 祝儀袋や香典袋を乗せる「台」や、留め具の「爪・ゴム」が付いており、型崩れしにくく扱いやすいタイプです。
    • ポケット(金封ふくさ)タイプ: チケットホルダーや財布のように、出し入れが簡単な袋状のタイプです。

包み方の基本(風呂敷タイプの場合)

慶事と弔事では、折りたたみの重なり順(左右の合わせ方)が異なります。

  • 慶事: 「右開き」になるように包みます(右側を先に折り、その上に左側を重ねる)。
  • 弔事: 「左開き」になるように包みます(左側を先に折り、その上に右側を重ねる)。※「不幸が重ならないように」という意味や、右手をすぐに差し出せないようにする慎みの意味があります。

新札でなければいけませんか?

御布施について、必ず新札でなければならないという決まりはありません。

反対に、

「葬儀では新札を使ってはいけないと聞いたので、水子供養でも古いお札でなければいけないのでは?」

と心配される方もあります。これは、葬儀は急いで駆けつけるものであり、準備するものではないという考え方からです。

水子供養の場合は、準備して伺うものですから、出来れば新札の方が良いでしょう。しかし、そこまで神経質になる必要はありません。汚れや破損の激しいお札を避け、普通にきれいなお札を用意すれば十分でしょう。

御布施はいつ渡せばよいのでしょうか?

寺院によって異なりますが、一般には受付時や法要の前にお渡しします。

お布施は、水子供養というサービスの対価ではございません。。お布施は、私たちが布施をさせていただくものです。ですから、お金を払って感謝されるものではなく、感謝して自らお布施をさせていただくものです。だから、お坊様は「ありがとう」とは言われません。お金を出す私たちが「ありがとう」といってお布施するのです。

受付がある場合には、

「本日はよろしくお願いいたします」

とお渡しすればよいでしょう。

ごくわずかですが、法要後に渡すよう案内された場合には、

「本日はご供養いただき、ありがとうございました」

とお渡しすれば十分です。

お寺から案内がある場合は、その方法に従ってください。

「作法を間違えたら供養にならない」ということはありません

水子供養を申し込まれる方の中には、

「初めてなので何も分からない」

「失礼なことをしたらどうしよう」

と、とても緊張して来られる方があります。

しかし、お寺は作法の試験をする場所ではありません。

封筒の文字が少し違った。

袱紗を持っていなかった。

お札の向きが分からなかった。

そのようなことで、供養する心が失われるわけではありません。

何より大切なのは、

亡き小さな命を想い、手を合わせたいという心です。

分からないことがあれば、遠慮なくお寺に尋ねてください。

「知らないので教えてください」

それでよいのです。

水子供養は、作法を完璧にするために行うものではありません。

大切な命に、心を込めて手を合わせるための供養です。

どうぞ形式ばかりを心配せず、安心してお参りください。

合掌


この相談のポイント

1.水子供養のお金は、一般的には「御布施」として渡します。

2.封筒は白無地のもの、または「御布施」と印刷されたものでも構いません。

3.表面には「御布施」と氏名を書き、裏面には、住所や金額の記載をしましょう。

4.金額が分からない場合は、事前に寺院へ尋ねても失礼ではありません。出来れば、お心を添えて多めに包まれるのが良いでしょう。

5.袱紗があれば丁寧ですが、必ず用意しなければならないものではありません。

6.御布施に必ず新札を使わなければならないという決まりはありません。

7.最も大切なのは形式ではなく、水子さまを想って手を合わせる心です。


同じことで悩んでいる方へ

「水子供養に初めて行くけれど、何を持っていけばよいの?」

「御布施はいくら?」「封筒には何と書く?」「袱紗は必要?」

こうした疑問を持つことは珍しくありません。

お寺ネットでは、たくさんの相談と、様々なお坊さんからのご回答をまとめております。水子供養に関してはこちらもあわせてご覧ください

分からないことは、供養をお願いするお寺へ事前に聞いて大丈夫です。

作法が分からないからと、水子供養をためらう必要はありません。

まずは「供養したい」というお気持ちを大切にしてください。

※この相談は2008年当時に「お寺ネット」へ寄せられた仏事相談をもとに、読みやすく整理し、現在の住職としての見解を加筆したものです。御布施の名称、金額、封筒の書き方、受付方法などは寺院によって異なります。

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