結論から申し上げますと、無宗教の方には葬儀の必要がありません。もっとも法律上にも、葬儀を行う義務はありません。
しかし、大切な方への感謝を伝え、ご家族の心を整えるためにも、何らかの形でお別れとご供養をされることをおすすめいたします。
葬儀と告別式をわけてお考え下さい
葬儀式というのは、宗教者が故人を引導する儀式の事で、告別式とは、別れの会をさします。
最近では、宗教者を介さない、いわゆる告別式だけのケースも多く見受けられます。日本では、亡くなられた方を火葬または埋葬することは法律で定められていますが、「葬儀式」そのものを行わなければならないという決まりはありません。
そのため、
- 火葬だけを行う「直葬」
- ご家族だけで送る「家族葬」
- ご親族やご友人も参列する「一般葬」
など、それぞれのご事情に合わせたお見送りを選ぶことができます。
仏教では葬儀をどのように考えるのでしょうか?
仏教では、葬儀は単なる儀式ではありません。
故人様へ感謝を伝え、仏様の教えに触れながら、安らかな旅立ちをお祈りする大切なご供養です。
また、ご遺族が悲しみを受け止め、新たな一歩を踏み出すための時間でもあります。
手を合わせ、お経をお唱えし、ご縁を振り返ることには、亡き方だけでなく、残されたご家族の心を支える大きな意味があります。
葬式仏教と揶揄されるように、お坊さん=葬儀というイメージがあります。しかし、仏教では、この世は無常であると説き、頂いたご縁を受け止め、感謝に変えていく。
故人は、御仏との縁で苦しみのない極楽浄土に導かれ、その事で遺族は安心して感謝の手を合わせるのです。
宗教心とは、心を振り向けるものであり、世界中の宗教で行われている事です。
直葬だけでは供養にならないのでしょうか?
直葬を選ばれたからといって、ご供養ができないわけではありません。
近年では、
- 葬儀は行わなかったが四十九日法要を営む
- 後日、お寺で読経供養をお願いする
- 戒名を授かる
- 永代供養を申し込む
という方も多くいらっしゃいます。
「葬儀をしなかったから何もできない」と思われる必要はありません。大切なのは、亡き方を思うお気持ちです。
菩提寺に叱られたというご相談も

4〜5年は癌で闘病しており、今年に入って脳梗塞の診断も受け、入院し、そのまま帰らぬ人となってしまいました。闘病生活と高齢により、国の保護を受けていたこともあり、本人の希望もあって、お通夜やお葬式はしなかったのですが、生前に実家のお墓に入れて欲しいと、それだけは希望していたとのことで、四十九日の法要をすることになり、以前からお世話になっている菩提寺で、法要をお願いしました。
ところが、確認の電話したところ、厳しいことを言われたようです。最初は戒名はなしですることを考えていましたが、戒名がないと位牌の裏側に俗名だけ書いて、表側は名無しになってしまうし、お塔婆も戒名がないと作れないということ。
とにかく、戒名がないと今後のお盆や法事もできないと言われました。
そして、そもそもお葬式も初七日もしていないから、四十九日の法要もやる意味はないと言われたそうです。
菩提寺に納骨する場合、納骨できない場合があります
お墓は、「永代使用権」であり「所有権」ではございません。いわゆる、借り物です。
ですから、自分たちの思うように使える(納骨)出来るものではありません。
ご住職の許可がないと納骨も出来ません。
お寺は、宗教行事を行う事で、檀家さん達を教導していくものであり、葬儀式を行い、故人を導くことが大切だと考えています。お寺というものは、檀家のためのものであり、檀家の為に住職が宗教儀式を行うのです。
自分たちのお墓だから、自由にすればいい。というものではないのですね。
そして、檀家のささえによってお寺が成り立っていますので、檀家は経済的にもお寺を支える義務がございます。菩提寺のある方は、ご注意いただく必要がございます。
葬儀をしなかったことを後悔される方も少なくありません
「当時は何も分からず火葬だけで終わらせてしまった。」
「何年も経ってから、きちんと供養してあげたいと思うようになりました。」
というご相談が数多く寄せられます。
ご供養に遅すぎるということはありません。
何年経っていても、お経をあげ、戒名を授け、法要を営むことはできます。
住職から一言
人生には「やり直せないこと」もありますが、ご供養には「遅すぎる」ということはありません。
亡き方を思い、「ありがとう」「安らかでいてください」と手を合わせたその時から、ご供養は始まります。
形式よりも、故人を大切に思う心が何より尊いものです。
菩提寺のある方は、必ず菩提寺にご相談になってください。必ずやお導きいただけることでしょう。
菩提寺のない方は、近くのお寺様を探されるか?お寺ネットに協力してくださっているお寺様を紹介させていただきます。
よくある質問
Q. 家族葬だけでも大丈夫ですか?
はい。ご家族だけの小さなお葬儀でも、心を込めてお勤めすれば立派なご供養です。
Q. 火葬だけしてしまいました。今から供養できますか?
もちろんです。四十九日法要、一周忌、戒名授与、お盆など、いつからでもご供養を始めることができます。
Q. お墓がなくても供養できますか?
はい。納骨堂やお墓がなくてもご供養する方法は数多くあります。
大切な事
葬儀を行わないと、戒名もありません。戒名がなければ位牌も作る事が出来ません。位牌を作る事が出来なければ、お盆もお迎えできません。仏壇にもお迎えできなくなります。
なぜ?葬儀を行わなかったのか?
なぜ?戒名がないのか?
経済的な理由であれば、無料でもやってくださるお寺はございます。費用の事より供養が先です。
お布施は、サービスの対価ではございません。あなたのできる方法で供養されることで、結果的にご家族ご遺族みなさんが安心して感謝の日々を送る事が出来るものと思います
仏事でお困りの方へ
お寺ネットでは、
- 葬儀
- 家族葬
- 直葬後のご供養
- 四十九日法要
- 戒名
- 納骨
- 永代供養
など、仏事に関するご相談を承っております。
「こんなことを聞いてもいいのだろうか」と思われるようなことでも、どうぞお気軽にご相談ください。
ご一緒に、故人様にとって最善のご供養を考えさせていただきます。
合掌

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