戒名を自分で付けても良いでしょうか?

戒名って自分で付けられるの?

付けても良いの?

と質問される方が多くあります。

戒名を自分で付けるためのハウツー本も多々出版されています。

一方で、戒名は、自分で付けたものは「ペンネーム」であり意味がないという僧侶の声もあります。

どちらが正しいのでしょうか?

戒名を自分で付けたい!

戒名を自分でつけたいという声が高まっているようです。

それには、次のような理由が考えられます。

1:戒名料が高い。

2:知らない住職より、本人をよく知っている家族の方がふさわしい戒名に出来る

3:遺された家族に迷惑をかけたくない。

4:自分の好きな文字を使いたい。

戒名は自分では付けられない!

戒名は自分では付けられないとする僧侶の意見はどうでしょうか?

1:戒名は文字ではない

2:戒律を授かった時に初めて仏弟子となる

3:戒名は、授かるものである。自分で付けるものではない。

4:戒名には、決まった法則や選び方があり、簡単にはいかない。

5:戒名というのは、お寺への貢献度の表れであり、お寺を管理護持するために大切なものである

双方、それぞれの意見がございます。

結論を申し上げると、戒名はつけるものではなく授かるものであります。

授戒があってはじめての戒名となります。

戒名は、永遠の法名であり、仏教徒として仏弟子となり歩んでいくためのものです。

ここで大きなずれがある事に気づきます。

戒名は、いつ?授かるのか?

元来、戒名は、仏弟子として戒律を誓った時に授かるものです。

ですから、仏教徒として入門したときのもので、生前が当たり前なのです?

えー生前に戒名を授かるなんて・・・縁起が悪いとお考えの方も多くあります。

戒名は、死んでからの名前ではありません。改名ではなく戒名ですね。

戒名は生前に授かるものですが、いつしか、死後授かるようになります。

生前に授かるのであれば、戒名料など何ら心配することはありません。

今までお寺と関係を持たず、身内が亡くなって、急いで僧侶に依頼する。

そして、故人の為に良い戒名を希望される。その対価として院号料などの戒名料となる。

いや、戒名料と言う料金ではない。お布施であります。

お布施も、お気持ちで良いのだけれど、「相場」に左右されてしまう。

初めてあったお坊様に、数文字の戒名をつけてもらって100万円と言われることから、戒名=高額なものとなったのではないでしょうか?

そこで、いい?悪い?を考える前に、自分で一度考えてみませんか?

具体的な、実践マニュアルを紹介しましょう

戒名実践マニュアル

ここで少し紹介させていただきます。

まず、基本パターンは
▫️▫️院 △△ ⚪︎⚪︎ 居士(女性は大姉)
    △△ ⚪︎⚪︎ 居士(女性は大姉)
    △△ ⚪︎⚪︎ 信士(女性は信女)

▫️▫️は、院号 △△は、道号 ⚪︎⚪︎は戒名です。
先祖の戒名を参考にして、自分の戒名を考えてみましょう。

まず、戒名を考えましょう。

自分の一字に尊敬する方の文字を合わせてみましょう。

日蓮さんが好きな方は、日〇としてはいかがでしょう。
寂聴さんが好きであれば、寂〇としても。
法然さんが好きであれば法〇 空海さんが好きなら空〇でもいいでしょう。

この2文字が、「戒名」です。

次に道号ですが、浄土真宗の方は、道号がありません。

ですから、通常 釋〇〇 とこれでおしまいです。
道号には、その方のお人柄があらわれます。

空の好きな方「空」、海の好きな方、「海」「岳」「楽」「雲」「光」「風」「香」など自然を表す文字が多く使われて
いるようです。この道号で有名なのは「一休」さんです。
まず、注意しておきたいことは、戒名につけてはいけない文字があるということです。

付けてはいけない戒名の文字

戒名の文字には、三選三除という決まりごとがございます。
「犬」「豚」「牛」「畜」などの下等動物をあらわす文字(鶴・亀・竜・鹿などの霊獣はのぞく)
「死」「殺」「毒」など忌み嫌う文字
「棘」「禿」「刺」など文字のいやな意味するもの

文字が並んでいるだけで何の意味もなさぬもの
皇室歴代の尊号、仏祖の宝号、年号
その他、語呂の問題

「運光」うんこう
「清光」せいこうと読むため「性交」と勘違いし、注意が必要です。
あるテレビ番組の取材があり、マツコデラックスさんの戒名を考えてくれと依頼
がありました。私は、バラエティ番組でしたので、わざと楽しい戒名にしました。

まず、戒名「マツコさんの松にかわいく華をつけて松華」
位号は困りました。男性なのか?女性なのか?ちょっと意地悪して「太姉」としました。
本当であれば、大姉なのですが、真ん中に点を入れました。
つぎに道号です。デラックスですから「金道」これはすぐに思いつきました。

最後に、院号です。芸人の覇者となるべき方として「覇芸院」
すべてを合わせると「覇芸院金道松華太姉

テレビクルーが来てカメラを回してマツコさんに呼びかけました。
マツコさん如何でしょうか?

しかし、ゆっくり読んでくださいね。はげいんきんどおうしようかだいし
ハゲ・インキン・どうしようか?太姉

我ながら素晴らしい戒名が出来たと思ったのですが、放映二日前になってディレ
クターより「ボツになりました」と電話が入り、お蔵入りしてしまいました。
ちょっとふざけ過ぎてしまいました。でも、戒名を考える流れは、まさにこれでいいのです。

まず、戒名を考え、次に位号 次に道号 そして院号です。
院号は、天皇陛下が建てたお寺が由来していると言われています。
もし、お寺を建てるなれば、どんなお寺にしますか?
戒名を貰うという事は、仏弟子つまりお坊さんになる事です。
観音院・不動院・地蔵院・平等院・勝雲院・大空院・幸運院などなど
あなたのお寺にたくさんの悩める方々が救いを求めてやってこられると仮定して
みてください。たくさんの方が救われる立派なお寺の名前にしましょう。
そして最後によみがなをつけて読んでみてください。大丈夫でしょうか?

戒名にふさわしい文字

戒名は、ただ文字を並べたものではありません。

僧侶は、自らが信仰する経典を読み解き、その経典からふさわしい意味合いと文
字を選ぶ場合があります。
参考として、経典から戒名を考える場合にふさわしい文字を列記しておきます。

「安」「雲」「栄」「円」「英」「縁」「応」「遠」「「温」「音」「愛」「永」
「華」「香」「佳」「観」「願」「嘉」「寛」「歓」「海」「岳」「学」
「輝」「亀」「休」「京」「経」「恭」「教」「勤」「樹」
「空」「薫」「勲」
「賢」「研」「堅」「兼」「健」「見」「源」「元」「言」「厳」「幻」「慶」
「光」「功」「宏」「香」「恒」「高」「興」「公」「剛」「幸」「護」
「山」「慈」「珠」「宗」「周」「「秋」「修」「春」「淳」「純」「昌」「正」
「昭」「松」「祥」「章」「常」「成」「乗」「心」「真」「深」「照」「浄」「寿」「潤」
「政」「聖」「雪」「青」「清」「晴」「精」「誠」「盛」「仙」「宣」「泉」「禅」「善」
「相」「聡」「存」「尊」「操」「正」

「泰」「卓」「智」「徹」「鉄」「哲」「道」「徳」「端」「探」「知」「沖」「忠」「長」「澄」「貞」
「天」「田」「伝」「東」「登」「敦」「南」「如」「能」「念」「忍」
「白」「富」「法」「宝」「梅」「繁」「文」「聞」「芳」「豊」
「妙」「明」「門」「由」「雄」「融」「悠」「勇」「優」「誉」「陽」
「養」「流」「隆」「龍」「良」「涼」「林」「輪」「蓮」「和」「亮」

ありがとう帖
戒名チャート付き

 

戒名の実践マニュアルは「ありがとう帖」より一部紹介させていただきました。