人形供養とは

乳幼児の死亡率の高かった古来日本では、穢れを移す身代わりの人形(にんぎょう・ひとかた)を子供の枕元へ置いて、災厄を祓う風習がありました。そして時代を経て現在でも、かわいい子供のおもちゃとしてだけではなく、子供が健やかに育ち幸せになって欲しいという両親や祖母の願いをこめて送られるのが人形です。

そして古くなってしまった人形や、両親や大切な方から頂いた思いの込められた人形をどうしても手放さなければいけない状況になった時に、そのまま処分するのではなく感謝の思いを込めてお寺や神社で供養してもらうことが人形供養です。

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「雛人形(ひな人形)・五月人形の吉徳 | yositoku-site」
https://www.yoshitoku.co.jp/hina/column/manner/dolls-daughter-age

人形供養の方法

人形供養には、お寺や神社に依頼し供養する方法、地域の協同組合や民間の葬祭業者が主催する人形供養祭に参加し供養する方法、自分で供養する方法など、いくつか方法があります。また、かかる費用も、それぞれ異なってきます。それぞれの方法のメリットやデメリットもあります。
ホームページを良く確認し、ご自身が納得出来る方法を選びましょう。

お寺や神社に依頼し供養する方法

神社やお寺に供養やお焚き上げを頼む方法で、割と一般的な方法です。
日時を指定し、特定の日時に供養を行うお寺や神社と通年で供養を行っているお寺や神社があります。

例えば、明治神宮が行う「人形感謝祭」は受付の期間や行う日時が完全に決まっています。
通年で行うお寺や神社では、随時供養を行うため、いつでも受付をしているところが多いようです。

協同組合や葬祭業者などに依頼し供養する方法

地域の協同組合や民間の葬祭業者などに依頼をして人形供養を行う方法です。

「人形の町」埼玉県岩槻市の人形協同組合では、地元の僧侶約20人の読経のもと、供養、お焚き上げが行われます。

また各地域の葬祭業者や団体でも寺院・僧侶と提携し、人形供養祭が行われているところがあります。
葬祭業者の場合、ほとんどが読経のみで、お焚き上げはせず、産業廃棄物として処分されることになるようです。

供養料や条件等に関しては、葬祭場ごとに異なりますのでホームページをよくご確認ください。

自分で供養する方法

人形やぬいぐるみに心からの感謝の思いを胸に、自分で供養する方法もあります。ゴミとして処分することにはなりますが、ご自身で納得できれば問題ないでしょう。
その祭には各自治体の指示に従い処分してください。
また「野焼き」は各自治体の条例で禁止されている場合があります。よくご確認ください。

供養以外の方法

人形がきれいな場合、供養・お焚き上げをするのではなく、別の方に譲るという方法もあります。
不要になった人形を各方面に寄贈している団体もあります。

人形供養のチェックポイント

決断したタイミングで受け入れてくれるか

「人形を供養しよう!」そう決断したとしても、お寺や神社によっては、年に数回しか供養を行っていない場合もあります。
タイミングがその時期と合えば何よりですが、合わないと長い時間待たなければいけません。
年間を通して随時供養をしているお寺や神社もありますので、待てない場合はそういった寺社を選ぶと良いでしょう。

人形だけなのか、付属品も受け入れてくれるか

雛人形などは、ガラスケースや雛壇、お飾りが付いている場合があります。
こうしたと燃えないものは引き取ってくれないところもあります。

供養料はどのくらいか

お寺によって供養料はまちまちです。予算と合うかどうか確認しましょう。

お焚き上げはしてくれるのか

最終的に人形をどうするのか、よく確認しましょう。
「お焚き上げ」は燃やすものによっては有害物質ダイオキシンを発生することから、法律・条例で禁止されている地域や大都市圏を中心に自粛している寺社もあります。

またお焚き上げしない場合は、一般的に産業廃棄物として処理されるケースが多いようです。

時代背景もあり、最終的に「お焚き上げ」なのか「処分」なのかはあまり気にしなくても良いのかもしれません。

それよりもしっかりとご供養(法要)を行うことで、思い入れのある大切な人形との別れの儀を行い、感謝することの方が大切だと思います。
モノとの”別れ方”はとても大切です。ご自分の納得いく方法で、人形に感謝し、きちんとけじめをつけることで、前向きな気持ちになることができれば、素晴らしいですね。

人形供養で有名なお寺・神社

人形供養.com

明治神宮

生島神社

大須観音

本寿院

長福壽寺