人生・仏事の相談室

精進料理とは

お寺ネット 精進料理研究室


 

精進料理とは?

『精進』とは仏教語で彼岸(悟りの境地)へ渡るために懸命に努力することをいいます。したがって『精進料理』とは『修行の料理』であり、作ることも食べることも修行となります。曹洞宗の開祖・道元が中国の精進料理を日本に伝え、そのこころと技術を『永平清規』のなかの「典座教訓(てんぞきょうくん)」「赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)」に文章として残しました。

また、油を使って炒める・揚げるという当時の日本には無かった調理法も伝えられ、お寺の食生活だけでなく日本の食文化にも劇的な変化をもたらしました。

禅宗系の寺院では厨房を庫院(くいん)といい、庫院の責任者である僧を典座(てんぞ)と呼びました。典座は現在でも僧堂において六知事と呼ばれる重要な役職の一つです。僧堂での修行において食事を作ることも食べることも、お経をあげたり作務(さむ・掃除等の作業)をすることと同様に、重要な修行とされていることがわかります。道元は「喜心(心から喜んで一生懸命にする心)」「老心(自分の我を捨て他のために尽くす心)」「大心(かたよった心を持たない公正平等な心)」の三つの心・「三心」を持って調理にあたるように指導しました。

現在は一般の参拝者でも予約をすれば精進料理を食べさせてくれるお寺が多くあります。そのお膳を見たり食べたりされた方は「修行僧は修行中といってもずいぶん豪華なものを食べているのだな」と思われたことがあるかもしれません。

しかしそういった料理は来客用のもので、修行僧は一汁一菜が如常です。朝はお粥・漬物・ごま塩の三品。お昼はご飯と一汁一菜。夜もお昼とほぼ同じ内容です。

この三食では現代の成人男性が必要とするカロリーの約半分ほどしか摂取できないため、僧堂に修行に入ったばかりの修行僧は急激に痩せたり、ビタミン不足で一時的に脚気(かっけ)を発症することがあります。
ですので現在、精進料理として私達が目にするものは、相当に豪華な料理であるということがわかります。


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